【2007.08.17配信】
ブレアコンサルティングの服部です。
多くの企業が夏休みに入っています。
我が社は8月20日から24日までが夏休み。沖縄へ行く人、山へ行く人などさまざまですが、私は原稿執筆が遅れていてそのためほとんど出社の予定でいます。
仕事についた若いころから私は地方出張が多い仕事をしていました。本社勤務でしたが企画業務をやっていた関係で,問題も答えも現場にありということで日本全国どこでも出張をしていました。コンサルティング業をはじめてからも同様に出張が続きました。
全国から仕事が入りましたが秘書が空いている日にどんどんと日程を押し込むので、それをこなすとなると昨日は秋田、今日は札幌、翌日は福岡と、こんなスケジュールで移動ばかりやっていました。
それに元来から、旅行好きですから,本当に良くいろいろな所へ行きました。
ですから、夏休みはどこにも行きたくなかった。結婚して子どもが出来てからは、家族サービスをしないということでよくぶつかりました。
こちらはどこへも行きたくない.こんな暑い時になぜ動かなければいけないのかといいますし、家族は普段はいないのだから夏休みくらいどこかへ連れて行ってというわけです。
今から考えると,ずいぶん身勝手な夫であり,父であったと反省をしていますが、覆水盆に戻らずで、反省をしても当時に時間が戻るわけではありません。
本当に家にいなかったのです。会社務めをしていたある年、一年間で休日が10日という時がありました。正月休も夏休みも含めて10日です。ひどい話です。
そんな体験をしていますから子育てをしている若い友人に平気で日曜日に温泉でも行きませんかと誘うことがあります。家内はその話を耳にすると怒り出してしまいます。
昔、いつもいなかった夫を思い出すんでしょうね。
会社勤めをしていた時、私は会社のPR誌を一人で書いていました。そんなわけで話を聴きたいという顧客に応えるため講演会をやったのですがこれが実に好評で、全国の何十もある支店から一斉にお声が掛かってきたのです。しかも日曜日が講演日でした。
こちらは一人、支店は何十、しかも例えば札幌支店は北海道全域を受け持っていますから、函館、札幌、旭川、帯広、釧路などと数ヶ所で開催することになります。
こうした支店の要望を、みな受けていましたから一年間に10日しか休めなかったという事態になったのです。
昔はそれでも時代が違っていましたから通用したんでしょうね。だから家内は日曜日に子育て中の若い人を誘うと怒り出すのです。自分が一人で子育てをするのはどれほど大変であったか、夫の休みをどれほど待ち望んでいたか。それがわかるからだと思います。
今は二人の娘は嫁ぎ、夫婦二人だけの静かな環境になりました。
ただ、自分の人生を振り返ると、男として人生はどこかで頑張らなければならない時があると思います。それが力になり、血肉になってくる。
今日は出社日ですが、周辺は夏休みですから道路も空いていますし,食事どころは休みが多い。静かな平日に、ふと今年もどこも行かない夏休みを過ごしている自分を見つめ直すと、それでもこの暑い夏にどこにも行きたくないと思うのは私の身勝手がそうさせるのでしょうか。
暑い時期に怪談をお勧めするわけではありませんが、ちょっと怖い写真をお見せしましょう。
怖い写真が避暑代わりに、一服の清涼剤になれば幸いです。
http://brea.jp/MMbn/2007/vol_089b.html
マーケティングの話と、来週のメールマガジンはお休みです。
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