【2009.04.24配信】
ブレアコンサルティングの服部です。
高度経済成長時代から人・物・金の経営3要素で、日本企業は経営をしてきました。
本来は経営要素に顧客が加わり、経営4要素となるはずですが、それが経営3要素のままでこられたのは実に不思議なことです。
経営3要素は、高成長時代には有効でしたが、それが成熟社会になっても通用しているのは、企業が人・物・金をコストとして扱い、コスト削減経営に転換したからだと思います。
その事実が明白になったのはリーマンショックから襲ってきた世界大不況による企業の人員削減でした。
一方でコスト削減経営は限界にきています。需要が縮小すれば供給も縮小いたしますから当然余った企業はスピンアウトします。いま日本はリーマンショックによる大不況に喘いでいますが、この不況はやがて好況に戻ります。戻らないのは大不況の出口が日本ではデフレスパイラル社会に直結していることです。したがって日本企業は生き残りを掛けた椅子取りゲームに参加していくことになるのです。
こうした時代が見えているのに、企業がコスト削減だけで乗り切ることは、もはやできることではありません。
この事実は企業も分ってきています。多くの経営者は「生産性を上げることも、効率を上げることも、コストを下げることも分った。後はどう売上げを上げる仕組みをつくるかだ」と語っています。
企業は売上げを作ると表現しますが、顧客がお宅から買うといわない限り売上げは作れないのですから、ここでいよいよ人、物、金に、「顧客」を加えた、本格的な経営4要素が登場してくるのです。
「顧客政策」は、日本でもずいぶん騒がれていました。CRMもその切り札として登場したはずでしたが、実態はプロセスの見える化、営業効率の向上、営業生産性の向上がテーマであって、CRMとは別の位置に立っています。
なぜ顧客政策が企業に根付かないか、その理由は簡単です。企業の経営要素に顧客要素が存在していないからです。
日本企業が新しい経営パラダイムを模索しているいま、私はメールマガジンをご覧になってくださっている方々と一緒に、カスタマープリンシプル協議会を設立する準備をしていますが、5月1日にホームページをアップし、入会活動を展開しながら2009年6月1日設立予定で、準備作業は終盤戦に指しかかっています。
カスタマープリンシプル協議会(Customer Principle Association・・・CP協議会)は、
カスタマープリンシプル活動Customer Principle Activity・・・CPA)の
実践的な理論化活動と普及活動を目的とした任意団体です。
CPAはCRM、SFAに置き換わる概念として使用していきます。
CPAは(1)顧客に対する根本的な方針を樹立し、行動基準に落として、社会に対してカスタマープリンシプル宣言を行うまでのプロセスと、(2)顧客と対話をして顧客と関係を深めて顧客の価値を発見し、双方の価値を実現する共生・共歓のビジネスモデルを構築するプロセスと、(3)それらをコントロールするセンター機能の構築プロセスとに分けて(4)形式知化し、標準化して企業に普及していく教育プロセス、プロセスを進ちょくするツール制作プロセスの5つに大別できますが、これらをCP協議会活動で実践的理論化活動と普及活動を展開していきます。
会員の種類は
一般法人会員(CPAを導入する法人)、IT等法人会員(CPAに参加し普及する法人会員)
個人会員(個人参加する会員)の3種類に分けます。
会費は、一般法人会員が年間6万円、IT等法人会員は年間10万円、個人会員は年間1万円でご入会後の会費は当分の間、免除です。
IT等法人会員とは、IT企業、広告代理店、印刷会社、マーケティング会社、コンサルティング会社などCPA普及活動に参加されることを目的とした法人会員です。
会員との交流はカスタマープリンシプルblog、MM、研究会、セミナー、交流会を通じて行います。
マスタマープリンシプルblogは、6月1日から会員専用blogになりますが、それまでは一般公開いたします。カテゴリーを決めて展開します。参加ルールを準備しています。blogはCP協議会のホームページにバナーを貼ります。
近い将来に掲示板で皆様と意見交換をしていく予定です。
IT等企業会員に向けてはCPAが実現できるシステムの研究、CP協議会とのタイアップセミナー等普及活動、ツール制作などを支援いたします。
また、カスタマープリンシプルコンサルタントが不足していますので養成講座を開設する予定でいます。
CP協議会は株式会社BGIの責任で運営いたします。BGIは服部隆幸が代表取締役を務める会社です。
デフレスパイラル社会の到来で、企業は生き残りを掛けた経営パラダイムを構築する必要があり、それはカスタマープリンシプルで解決すると確信しています。
CP協議会、CPAに関して、お問合せを受け付けておりますので、いつでも当社サイトのお問合せフォーム、または服部まで直接にメールでお問合せください。
※CP協議会のHPアドレスなどは次号MMでお知らせいたします。
コメント