東京の百貨店から外資有名ブランドが突然に消えた。ショップはもぬけの殻になっている。誰でも知っている有名ブランドのショップから商品と人と照明が消えた。百貨店にとってあってはならないことが現実化した。なんら相談もなくテナントショップが商品を引き上げて店を締めてしまうことは契約違反行為にあたる。
外資は足並みを揃え一斉にやった。一社だけではなく、有名なブランドはすべてである。有名ブランドでショップが開いているところは、実はライセンス商品を製造販売している国内企業である。
外資は放射能汚染が恐くて東京から脱出したのだ。大阪のホテルは東京から脱出した外資幹部が長期滞在をするために満室状態になっている。香港に逃げた外資幹部も多く、香港のホテルも満室になっている。
福島で起きた原発事故は先進諸国に衝撃を与えている。まじめで技術レベルが高い日本でさえこれだけの事故を起した。
この事故は世界中でCO2削減を実現するために原子力発電への流れを変えてしまった。石油依存への回帰が始まるだろう。
そんな最中にリビア・カダフィへの仏英米による空爆が始まった。非政府派を守るためではなく、油田を西側諸国によって守るための攻撃である。
リビアは中東地域における第二位の石油産出国である。その油田をカダフィは爆撃して破壊すると反政府派を恐喝した。リビアの経済を支える油田を破壊することは反政府派にとっても経済復興の財布がなくなることになる。
米英が攻撃を開始すると中露が反対声明を発表した。それ以前、国連でも中露はリビアに飛行禁止決議案を反対している。
中東の狂犬カダフイを支持する声明ではない。石油利権を巡る中露と米国・EUグループの戦いである。
東京の百貨店からなぜ有名ブランドが消えたのか。百貨店と協議をしないでなぜ突然に商品を引き上げ、店を閉めて外国人幹部は東京から離れたのか。
彼らは放射能汚染に敏感なのだ。ヨーロッパは1986年チェルノブイリ事故で放射能汚染を体験した。チェルノブイリは広島型原子爆弾500発に相当する放射能をヨーロッパに撒き散らした。アメリカも1979年3月にスリーマイル島原発事故を経験している。
欧米人は日本人よりはるかに放射能に敏感になっていることが、なりふりかまわず逃げ出した証拠である。
東京人は自分達が営んでいる豊かで高度な文明の大部分が電気と石油で実現していることを学習した。世界がCO2削減のため推進しようとしている原子力発電は平常時では安全でも自然災害〈地震、津波、山火事、噴火など)にはまったく無力であることが分かった。原発が新設されなければ経済は成長しない。
日本の状況を考えれば分かる。福島原発は廃炉に決まっている。今、東京電力も東北電力も計画停電を実施しているが夏場になったらどうなるのか。電力需要がピークになる夏はもう数ヵ月後に迫っている。今でさえ電力供給力が足りないと言うのに夏場をどう乗り切る積りか。
私は菅総理の言葉をまったく信じない。彼の本質は、政治家ではなく市民活動アジティターである。彼の言葉は軽く、その場に合わせた言葉を発しているそこには不屈の信念など存在しない。。その男が津波が東北の町を飲み込むや否や、想定をはるかに超えた津波であったと、「想定を超える」を連発し、他の閣僚も東京電力も口裏を合わせるように「想定を超える」を連発した。
私は何かあると思い、きっと原子力発電所の事故が裏にあって、責任逃れをしているのか、大事故が隠されていることを予告しているのか、あるいはもっと大きな力から問題を指摘されて答えを教えてもらっていると感じていた。
http://www.hitachi-to.co.jp/bousai/history/
防災、お役立ちネット〈Copyrighets日立東日本ソリューションズ)の上記アドレスには日本に襲った津波と地震の歴史が記載され、1896年に明治三陸沖地震が発生し、大船渡市で38.2メートルの津波が襲った記載がある。そして死者・行方不明者は22,000人であったと記録されている。つまり想定を超えるとは嘘であることが分かる。今はネットで簡単に事実を調べることができる。ネットには無責任な虚言も多いが、正しい記録も残されている。
本日のニュースではアナウンサーが何度も今回の災害は1000年に一回あるかないかの大地震といい始めているがこれも嘘であることが分かる。今回の津波は10メートルから15メートルと範囲で実証されているが、明治三陸沖地震の津波は大船渡市綾里で38.2メートルの記録が残っている。今回の2倍以上の高さを持った津波が同じ三陸を襲ったのは115年前である。
となると菅総理は誰をかばって「想定を超える」「あるいは想定外の津波が襲った」と発言したのか。 東京電力をかばったのか、原子力発電を推進している官僚をか、はたまた菅内閣自身をか。
やがて想定を超えた発言が小沢や鳩山からも批判され始めると、代わって1000年に一度発言がメディアから流れてきた。外資が商品を引き上げて突然売り場を放棄して逃げ出したこと。テレビに登場する原子力の専門家が異口同音に安心、安全を唱えていること。フランスと英国が中心になってリビアを攻撃し始めたこと。アメリカが友達作戦と名づけてロナルドレーガンまでを派遣させて災害対策に力を入れていること。
私の中では、これらがすべて一つにつながってループに入ってきた。日本はアメリカから問題を大きくするなと指摘されているのである。菅内閣は誰かをかばっているのではなく、脅されているのである。アメリカは中間選挙を控えている。米政府はなんとしても勝たなければいけない。それにアメリカは原子力発電推進国だ。クリーンエネルギーを政策とするオバマ大統領は原発の大事故があっては困るのである。
CO2削減を果たして経済成長できる鍵を原発が握っている。アメリカにとっても福島原発事故は非常に都合の悪い事件だった。だから想定を超える津波にしなければいけない。1000年に一度と言わなければならない。そうして火消し発言をしているのが菅内閣である。
東京の現状は明日の世界の現状になる。そうさせないためには原発は99%安全であり、こんな自然災害は1000年にいとどあるかないかの人智の想定を超えたまれに起こる出来事であることを日本政府が先頭に立って叫ばなければならないのである。
以上はこの目で有名ブランドが一夜にして姿をくらました姿を見て、話をつなげた私の推論である。