データベースマーケティングでは、データから顧客を絞り込んでDMを出すことを主たる手法としているけれど、BREALOGICでは、シナリオを描いてシステムに搭載し、アクションの自動化を図ることが大きな特長である。
シナリオは多岐にわたる。
大きく分けると販売促進シナリオと関係深化シナリオになる。
販売促進シナリオでは、例えば百貨店などでは売場ごと販促スケジュールごとに販売促進シナリオが描かれシステムに搭載される。
例えば婦人服売場の春服フェスタでは、どのような顧客に、どのDM文章で、いつ案内状を発送するのか、そしていつからいつの間にDMを発想した顧客に電話確認を取るのか、来店して何円以上購入顧客にはどのような礼状をいつ送るのか。そして何ヵ月後にどのようなメッセージのDMを送るのかなどを描いていく。これはほんの一例だがシステム搭載したシナリオは自動的にToDoリストで、今週行うべきアクションとして担当者別に自動表示される。さらには事前に用意しておいたDM台紙と文章はシステム上にある。Eメールを使用するなら、あらかじめ準備した文章で自動送信できる。
シナリオはさらに多岐にわたる。
顧客育成シナリオ、その下位にあるグレード別顧客育成シナリオ、さらに細分化したGR分析セル別顧客育成シナリオ、売場ごとの顧客育成シナリオ、主要商品ごとの顧客育成シナリオなど、顧客育成シナリオと言ってもたくさんのシナリオが走ることになる。
シナリオを描くのにプログラミングをする必要はない。シナリオ搭載画面からシナリオを直接描いて行けばよいのである。
顧客データを使って永続的に売り上げを上げていこうとするなら、顧客創造、顧客維持育成シナリオを描いて実行していくこの方法しかない。
するとどのような顧客の誰に対してどのようなシナリオを描くのか、シナリオの質が問われることとなり、あわせてシナリオアクション手法、つまりRSツールの質が問われることとなる。
データベースマーケティングでは多くの場合、売場の担当者に顧客リスト抽出を一任している。売場の担当者は分析のプロではないから、教科書どおりRFM値の高い顧客に絞って顧客リストを抽出すれば良いということになる。
さらには売場の担当者に高度の抽出技術を要求するとできないから、結局はDMを出さないようになってしまう。
BREAは人間の手では絶対にできないほど精緻に組み立てられたシナリオを自動的にいとも簡単に自動的に処理して担当者はToDoリストに基づいてラベルシールを打ち出し、システムに搭載されているDM文章をあらかじめ準備している台紙に異刷してラベルシールを貼るだけの作業なので、実施することは極めて容易になる。
それでいて人間の手では絶対にできない総合的に組み立てられたシナリオ群を実行できるので、顧客との関係は深化し、さらには、商品販売は促進される。
特筆されるべきはワントウワンの仕組みである。
これまではRFMセルの中は常に顧客が入れ替わっているので、いわば人の群れに対してDMを送っていたが、BREALOGICでは育成するべき顧客を対象にして関係を深め、商品を販売し、また関係を深めていくことを継続的に実施し、その成果が個別に把握できていくので、ワントウワンマーケティングを展開することができるのである。
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