【2010.05.07配信】
これからの話は実話です。
ある大企業の営業本部長発案で、営業支援ツールに動画を加えようと決まったそうです。
口で説明をするより動画を見てもらったほうが説得力があるということで決まったのですが、結果はお流れになりました。
外部に社内PCを持ち出してはいけない。個人PCを業務に使用してはいけないという規則に抵触せずして運用はできないからと判断をしたからです。
営業部長は怒り狂って、怒鳴り込んだそうですが〈と話をしておりましたが〉内部統制を監理する部門から例外は認められないと拒否されたそうです。そこで社長に直訴し、少しおかしいのではないでしょうかといったそうです。社長は、分かった。話してみようとなったそうですが社長も「やはりムリだ」と結論を出したそうです。
内部統制を担当する役員は、「例外的にPCの社外持ち出しを許して、もしも営業社員がPCを紛失したらどうなると思いますか。個人情報が流出したら新聞で叩かれますよ」と社長に言ったそうで、社長も下がるしかないとなったわけです。
日本企業は。何に恐れているのでしょうか。いつから監視企業になったのでしょうか。
デジタルメディアが次々と生まれて、メディアはマスメディアだけではなく、動画を含めたクロスメディア時代になっているのに、顧客接点でのメディアの多くが使用できないなどとは、非常におかしな話なのです。
統制・監視を強めていた中国が改革開放路線を切り替えて一気に経済が発展したことは、周知の事実です。一方、監視、統制を進めている北朝鮮がとてつもなく経済悪化を招いていることは事実です。日本人が一番嫌いな国と同じような体制に進んでいる日本企業はどこに進もうとしているのでしょうか。今週のメールマガジンはここまでにします。
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