【2010.05.28配信】
高度経済成長時代のやり方をなんら疑問を持たずに繰り返しているのが日本企業の実情だと思います。
気がついて疑問を持って、答えを見つけた企業がまた伸びているのではないでしょうか。
これほど成熟した時代にカタログと会社案内を持って〈しか持たずに〉新規開発している会社が山ほどあることにいまさらながら驚いています。
振り返ると精神論や根性論をやめようとして登場したSFAも、SFAを使った精神論・根性論に戻っているような気がします。
それはなぜでしょうか。
成功体験がないからです。
例えると、この仕掛けでは魚はあまり釣れないよと分かっていても他の仕掛けであまり釣れないのであまり釣れないやり方で釣っているということでしょう。
前号で書きましたが私どもが制作しているマジカルウエポンで年間100億円ほどの紹介売上げを達成している会社から、マジカルウエポンを同業他社には薦めないで欲しい、我が社がそのようなことをやっていると社名を公開しないで欲しいと注文が入っていますが、それはこの仕掛けの作りかたを同業に教えないで欲しいということですから、成果が出れば企業はそう形を整え防御体制をとるようになると思います。
いま日本の企業に不足しているのは日本的な知性だと思います。欧米型の食生活が日本人に合わなくて生活習慣病が多発していますが、これと同じで日本企業は欧米のやり方を模倣し、取り入れながらも、実は体質に合わないのではないかと思います。日本では日本のやり方がある。そういうものを少しずつ取り入れていく。こういう考えを持たないといけないのだと思います。
話を変えます。
知性とは広辞苑では感覚により得られた素材を整理統一して認識に至る精神機能と書かれています。
明鏡国語辞典にも感覚によって得られた物事を認識・判断し思考によって新しい認識を生み出す精神の働きと書かれています。
私は知性を情で理解したものを理で整理し認識していく精神的な働きと理解します。
置き換えると日本的な情感で理解したものを理で整理するとなります。
BREA理論では情と理を区分けしています。情で理解したものを理に置き換えていくとは言っていません。私は関係深化に着目をしたからこう考えたのです。
情の関係とは好きになってもらうということです。ここからすべてが始まります。しかしビジネスは好き嫌いだけではありません。したがって理の関係構築が必要になります。
理の関係が生じることで関係性は好きという情感だけではなく客観性が生じます。情と理の関係が構築されると、生まれるのは信頼関係です。
ただ課題が一つ残ります。それはこれを営業員がすべてやるのかということです。
私はやるとはいえません。やれともいえません。営業に負荷を掛けない方法でしか、やることはできないと思います。
マジカルウエポンはクロスメディアを使って情と理の関係深化を実現する唯一の方法です。
事例にある企業がなぜ100億円も紹介販売が実現したかというと、マジカルウエポンが顧客の心を動かしたからにほかありません。
マジカルウエポンはCRMやSFAでプロセスを進捗させることができる唯一の具体策だと思います。
さて、知性は関係をベースにして顧客の価値を発見することとも言えます。知性の本来の意味が感情で理解したものを理によって新たな認識を生み出す精神の働きであるなら、情と理の関係を築きながら一方で顧客にASKをして理によって顧客が求める価値を発見し、実現提案をすることが新たな認識〈価値の実現方法〉を生み出すことになるからです。
私は日本の企業があまりにも知性的でないことに恐怖を感じます。営業が何一つ変わっていないからです。
私はマジカルウエポンで始めて日本の営業を変えることができると信じます。それは成果が出るからです。成果が出れば営業は自ら変わっていきます。ここで初めてCRMが定着するのではないでしょうか。するとSCMともチェーン化でき、バリューチェーンが実現することになります。いつのまにか、日本は共生・共歓社会に生まれ変わると思います。
日本人にとって和食が一番合うように、ビジネスにも日本流のビジネスをいち早く構築したほうが良い会社になって行くと思いますが皆様はどう思いますか。
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