加古隆さんが作曲した「パリは燃えているか」は、NHK新映像の世紀で流れる主題曲だ。戦争に人々が翻弄されていくさま、うねりに流されていく人々のおののきを、視聴者である傍観者の視線で表現した名曲だ。
you tube にも、Apple Musicにも収録されているので、ぜひとも聴いて欲しい。
加古さんは、戦争があってはならないと想いを込めて描いた曲だがジャンルは戦争音楽に入っているから皮肉な話だ。
第一次大戦は、なんと愚かな戦争であったのか。新映像の世紀第一話で思い知らされる。オーストリアの皇太子夫妻が暗殺されたことを契機に、世界中で戦争が起きたというのだ。
ここでその詳細を書く気にはなれない。人間は何でアホなのかとつくづく思う。
最近、私の周辺でも若い子たちがネットウヨに化しているから驚く。単純な分かりやすい話で中国の脅威を説き、だから集団的自衛権が必要だと言い始める。それは個別的自衛権で済む話だと反論すると、アメリカに見放されると言ってくる。
このプロパガンダは綿密に計算されていたものであった。アヘシは専用機の内部を撮影してFBに載せた。若者は熱狂した。初めての首相だと。すごい。こんな総理はいままでにいなかったと。彼らが次第にネットウヨになり、アヘシは、彼らの応援歌に支えられていると吐露している。
蛇を自分たちのボスに選んだ蛙たちは、やがて全匹がボスに食べられてしまう。それを知らない若者は蛇を称賛する。
私のように、長兄はビルマ野戦病院で戦死し、次兄は長崎原爆で戦死していると、私は疎開の記憶が鮮明に残っていると、戦争賛歌など聴きたくもない。
パリは燃えているかは、第一次大戦の惨禍を一言で表したタイトルだ。
日本国民はどこへ行くのか。支持率40%台は本当か。衆参同時選挙をやれば約326議席を自民党が獲得するという週刊誌の話は本当か。日本国民はどこへ向かうのか。蛇が大口を開けて蛙を飲み込んでいる姿が見えないのか。なぜそんなに支持者がいるのか。本当か。日本人は何者だ。どこからやってきたのか。この島国へ。
島の内、島の外の二択しかできない国民日本人。日露戦争も太平洋戦争もプロパガンダに載せられて提灯行列をして戦勝を祝った人たち。君たちはどこへ行こうとしているのか。