泰さんから、奄美の透明な海と、海へ注ぎ込んでいる山のミネラルで育った生モズクが送られてきた。今日は泰さんに御礼の電話を掛けた。
泰さんは徳校長が服部さんに会いたがっているよと伝えた。
奄美大島は亜熱帯の島だから一年中、花が途切れることはない。真冬に島へ行っても白い小粒の花ブーゲンビリアは紫色の花弁を従えて咲いている。
笠利小学校の徳校長は以前こんなことを教えてくれた。
島の人は島から出ていく人には気を付けて頑張っていらっしゃいって暖かい気持ちで送り出すの。外へ出た人が島へ戻ってきた時には、その人が成功して錦を飾って戻ろうと、失意のまま戻って来ようと、お帰りなさい、よく戻ってきたねって暖かい心で迎えるの。
私にとっていつでも奄美大島が光り輝いているのはそこに心を通わせた人たちが暮らしているからだ。 奄美の花が特別に美しいのは、そこに心を通わせた人たちと、今でもつながっているからだ。
島の人たちの心が暖かいのは、花の前で立ち止まっているからだ。
奄美大島が光り輝いているのは島のどこかにたくさんの花を秘めているからだ。