【2010.01.22配信】
ブレアコンサルティングの服部です。
今日は皆様に用語の解釈を変更する話をしたいと思います。
私はこれまで訪問営業向けCRMはすべてSFAと呼んでいました。
例えばこんな風に・・・。
「従来のSFAは売上アップに寄与しない。そこでBREA理論に基づいた新しいSFAを導入しなければならない」
ここでは訪問営業型BREA理論はSFAの概念に包含すると規定していたわけです。
SFAは、「俯瞰的な報告業務の電子化と可視化を行うもの」とする認識で、ほぼ固まっています。
つまり、
(1)訪問計画と訪問・面談内容の可視化
(2)案件進捗管理
(3)スケジュール管理
(4)日報、週報、月報
(5)各種帳票出力
(6)顧客情報の登録
(7)営業活動の集計と分析
(8)Web、モバイル対応
などのことです。
SFAの機能をまとめると、「営業活動の集計管理業務を俯瞰的に行うもの」ということになります。
一方、BREA理論は訪問営業であっても
〈1〉顧客を分類する
〈2〉企業が求める優良顧客像とはどのようなものかを定義する
〈3〉優良顧客に育成するためのモデルを定義する
〈4〉顧客育成モデルを実現するためにリレーションシップ計画を定義する
〈5〉顧客育成モデルを実現するための顧客との対話・・情のアクション、理のアクションを定義する
〈6〉顧客のニーズ〈価値〉を発見するためにASKを行う
〈7〉顧客の実現価値と企業の実現価値を一致させる
〈8〉顧客ケアを行う。
〈9〉これらを実現するためのシナリオを定義する
〈10〉これらを実現するために顧客との接点における役割を定義する
〈11〉以上に記載したマーケティング全体を可視化し次の一手を考案できるように設定する〈マーケティングコントロールセンター機能〉。〈129プロセスを進捗するためのツールやメディアを定義する〉
などが実現するためのコンサルティングフェーズです。
BREA理論は、短期的には
〈1〉顧客との関係性の深化と可視化
〈2〉価値発見プロセス深化と可視化
〈3〉既存顧客の維持・育成の実現
〈4〉新規顧客獲得率の拡大実現。
〈5〉量だけでなく質向上の営業改革実現が達成できます。
さらに長期的には
〈1〉LTV実現
〈2〉顧客、企業、社員、もしくは顧客、代理店、企業の三方よし:共生関係:を実現
〈3〉ベストプラクティス経営の実現を可能とします。
以上を考えるとBREA理論は真実のCRM(Customer Relationship Management)であり、固定的な概念になっているSFAではないです。
そこでこれからはBREA理論(BREALOGIC)は誰も果たせなかった、他にはない、現場から生まれ理論化され、仮説検証することでブラッシュアップされた真のCRMであるといえます。
BREA理論はCRMです。訪問営業向け、店舗訪問営業向け、店舗向け、通販向け、ネットビジネス向けに特化したCRMです。
訪問営業は営業活動の集計管理業務を俯瞰的に行うSFAの機能に、顧客と関係性を通じて顧客の価値を実現しLTVを目的とした共生・共歓のビジネス活動を実現できる真のCRM(BREA理論)を搭載しなければ、需要が縮小し競争が激化する国内市場に勝ち残ることはできないということです。
ですから訪問営業はCRM+SFAの構造に営業を改革する必要があります。
システム的にはどうなるのかということですが、すでに皆様にはご承知の通りマイクロソフト社のCRM-DynamicsにBREA理論テンプレートができています。従来のSFAはそのまま使用して、CRM部分だけを使用する。これで上記BREA 理論で説明をいたしました営業改革が実現できます。
そしてBREA理論にSFAを付加したい企業はDynamicsが持っているSFA機能を使用すればCRM+SFAが実現できます。
訪問営業型CRMの導入で営業は激変します。CRMの機能を導入することでカスタマープリンシプル活動が実現できるようになります。CRM+SFAを新SFAと呼ぶ方法もありますが、混乱しますのでBREA理論は真のCRM理論ですと呼ぶことにいたします。以上は用語の解釈を変更したお知らせです。
コメント