【2011.02.10配信】
明日がお休みですので、一日早くメールマガジンを配信致します。
ブレアコンサルティングの服部です。
CLMをご存知ですか。CLMはクローズド・ループ・マーケティングの三文字略語です。
詳しくは検索エンジンで調べていただくことにして、要約すればマーケティングを中心軸にして営業部門の組織を再整理し、あらゆる活動やデータは一元管理し、マーケティング部門から各営業部門に届けることで顧客を案件スタートから獲得まで実現しようと言うことです。
リアルだけでなくネットでも展開できます。
CLMの概念は決して新しいものではありません。日本には2007年ごろから概念として導入されていますが、最近になって製薬業を中心として導入が始まっています。明治製菓の事例などが発表されて製薬業はCLMに進むと言われています。
なぜいまごろになって製薬業でCLMが見直されたかと言うと、既存のSFAは日報を軸とした数値集計システムですから、顧客獲得、案件獲得はできません。ですから売上増進になるシステムが欲しかったのです。
二つに、製薬業はドクターに自社薬剤の処方を促進する活動をMRが行っていますが、処方実現には高度な資料、学術論文が必要ですから常にドクターの要望に適切な資料を提供することが必要であり、その方法を模索していたわけです。
三つに、iPadなどタブレット端末が登場したことによる可能性の追求です。
タブレット端末に何を載せるかが企業で検討され始めています。その一環としてCLMが上記三つを実現するものとして急浮上してきたのです。
これまで日本人がCLMを説明してきたものを詳細に読みましたがすべて概念論で実務には結びつかないものでした。
そこにiPadを使って営業活動に必要なデータ、画像を即座に見えるようにして顧客と対話をすることでCLMが実現するとなったわけです。
CLMは製薬業だけではなく、すべての訪問営業、店舗営業に応用できる概念です。ですからこれからSFAとは別にと言うより、日報機能や集計機能だけではなくCLM機能が付いた新しいシステムが登場してくることは間違いありません。
CLMがは概念として登場しましたが、この概念は仕組みとしての概念でコンピュータの搭載しやすいように見えますが、概念にはCLMを展開するうえで必要な理論構築がなければ動きません。
CLMの概念に搭載する理論は、BREA理論そのものなのです。私は本メールマガジンでBREA理論の関係プロセス(情と理)を語り、ASKを語りました。また営業プロセス論を語り、アクション論を語り、タブレットCRMを語り、客観誘導理論を語りました。
そしてマーケティングコントロールセンターを語りました。そして教育システムや人事評価精度とも連動をしないとならないと語りました。
これらBREA理論のすべてを搭載したものが、成果を獲得できるCLMです。
私が昨年マジカルウエポン制作所を設立しましたのは営業プロセスを進めることができるツールや関係を深めるツールを創ることがコンサルティングの成果を出すために必要であったからですが、すでにCLMを構想に加えていたからです。
今後、CLMの普及セミナーなどが開かれると思いますが、またいつものパターンでシステム会社が主導してマーケティングを語り、仕組みを構築することになりますと、大きな落とし穴が待つことになります。
落とし穴とは理論を搭載しないまま制作したCLMは、ネットからも情報を持ってくることができる電子カタログになってしまいます。
電子カタログを持っても営業は使えません。iPadが珍しいと言う時期は終わりました。
電子カタログをわざわざ作る必然性はありません。顧客は紙を求めますし、電子カタログを構築する費用は屋上屋を架すことになります。人員やコストを考えると意味がありません。
私が目指した営業改革は概念としてのCLMを実際に展開して顧客企業の成果を出すことでした。
我が社が某大手製薬企業のコンサルティング途上で、処方実現をiPadで実現するプロセスの構築を提案したこともまさにCLM構想の一つでした。
そこでメールマガジン読者の方々にお問い合わせを致します。
一般企業でCLMを検討している企業、SFAパッケージベンダーでCLMを導入したい企業、SIベンダーでCLMを普及させたい企業はブレアコンサルティングのホームページからお問い合わせ欄を通して私にご連絡をください。導入企業が納得するCLMを普及させたいと考えていらっしゃる方もどうぞ連絡ください。秘密は守ります。
服部隆幸
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