私は昔から速いクルマが好きで、20代前半からトライアンフTR4や初期ロータリークーペを乗り回していた。あと一ヶ月に満たないうちに66歳になる今でもクルマに対する熱い想いは変わらず、いまは4500CC・333馬力・トルク45.9のセダンに乗っている。だから軽井沢へ行く途中の難所、碓氷峠でも、驚くべき加速でぐいぐいと登っていく。その速さに飽き足らず、次はもっと早いクルマにしようと今からHPでいろいろなクルマのスペックを確認しているほどだ。
私は正月休みに出社するために二回クルマを使った。暮秋の軽井沢以来の運転だが、いやあ楽しい。まったくストレス無しに行きたい位置へワープしているように走る。会社に出ないでこのままどこかへドライブに行こうと真剣に思ったくらいだ。
テレビで「最近の若者はクルマも持たず、服も買わず、美味いものも食べず、旅行も行かず、異性に興味を示さず、小金を貯めている傾向」と放映していたが、そんなにして人生楽しいのかと思う。この若者が壮年になった時に、家族を、企業を、地域を、そして日本社会、世界を支えることができるのかと思う。
縮こまって生きても一生、楽しんで生きても一生。すべては人の心が決めること。事実は一つでそこには縮こまりも楽しさもない。人がそれぞれ感じ取るだけの話である。「時は金なり」は間違いで、本当は「時は命なり」なのだ。私は今年になってようや身体を労わろうという思いになった。もちろん長生きができるようにするためである。長生きの目的は人生をできる限り楽しもうと考えているからである。
今日は1月5日。初出勤日である。どこかのコマーシャルではないが、『仕事をやるひまと遊ぶひまはあっても、休むひまは無い』という一年を過ごすことになるだろうと思う。本年もよろしく。