この美しいメロディーはフランソワーズ・アルディ〈写真)が歌う「もう森へは行かない」である。この歌は日本人が好きのようだ。各言う私も一度聴いて好きになり、三度聴いてメロディーを覚え、ピアノですらすらと弾けるようになった。アルディの歌はC マイナーで歌っているから曲を聴きながら簡単に合わせることができる。こんな風だ。
ドレミファミ ドレミファミ ミミレミファ ファラソファミ ミミミミソ♯ ミファミレド ドドシドレ レミドシラ とぼそぼそとしたメロディである。
けれどもアルディは、雰囲気をかもし出して歌っている。この人の歌唱方法と合うのだろうと思う。日本人の心を揺さぶるようで、この曲にも歌手にも日本人のファンは多い。
歌とは別に私は森に行きたくて仕方がない。しかし軽井沢は相変わらず雪が降っている。一昨年は2月だと言うのに夏タイヤで旧軽井沢から白糸の滝を抜けて北軽井沢まで走れたのに、今年はいつまでも雪が降っている。
森は枯れ木のままで、なかなか春にならない。この曲は「まだ森へは行けない」とタイトルが付いたら、愚痴っているようでぴったりだと思う。
フランソワーズアルディの歌う詩がネットにあったのでコピーさせていただいた。
もう森へは行かない Ma jeunesse fout l'camp
Francoise Hardy
私の青春が逃げていく
詩からすべての詩行から 危うい足取りで
私の青春が逃げていく 涸れた泉と小枝細工の私の20年が
もう森へは行かない
詩人の歌 二つの硬貨が繰す詩
あれは宴に集う男の子たちの夢の歌
でも名前は思い出せない
もう森へは行かない
すみれの花を探しには
今日は雨が降っていて
私たちの足跡を消してしまうでしょう
子どもたちの頭の中は歌でいっぱいなのに
私はそれを知らない
私の青春が逃げていく
ギターの調べに乗せて
彼女は去っていく ゆっくりとしずかに
私の青春が逃げていく
舫を解く彼女の髪は
私の20年の花で飾られている
もう森へは行かない
秋がやってくる
退屈を摘みながら私は春を待つ
彼は帰ってこないでしょう
そして私の心が震えているなら
それは夜が訪れようとしているから
もう森へは行かない
一緒に行くことはない
私の青春が逃げていく
あなたの足音とともに
彼女がどれだけあなたに似ているか
でもあなたはそれに気づいていない