軽井沢在住の親しい建築家と、FBを使ってメッセージ交換のやり取りをしていた。意気投合し、会って話し合うことになった。新幹線で行けば大宮駅から40分だ。しかし現地で足がなければ動きが取れない。最低気温はマイナス3℃くらいに下がっている。
「夏タイヤではもう行けませんか?」私が問うと、「当日が雪でなければ大丈夫です。日中は8℃くらいまで上がりますよ」という返事であった。
「それならクルマで行きます」と即答をした。
「安全のため松井田妙義ICで降りてください」。建築家は碓氷軽井沢ICではなく、一つ手前のICを指定した。
いま履いているタイヤは、ピレリーで摩耗が少ない分タイヤは固い。当然、粘着力は減るので凍結道路では滑りやすくなる。
「軽井沢へ着いたら電話をします。いつも会っている離山の然林庵で待ち合わせをして、そのあと新そばを一緒に食べましょう」と書いてFBを閉じた。
軽井沢は東京から近く、新幹線で1時間、クルマでも2時間程度でついてしまう。浅間山の広大な東山麓に、人工的につくられた町である。木はすべて植林である。
建築家の話だと、碓氷軽井沢ICを降りて馬越GCを過ぎると、南軽井沢信号の大きく手前にコンビニがある。ここらから先はすべて沼地であったそうだ。旧軽井沢駅の近くもである。人々は舟に乗って軽井沢地区まで渡ったそうだ。
そんな地域を先人は開発し、今の軽井沢を作り上げた。日本のどこにもない美しい町はこうして出来上がった。
マイクロソフトの創業者ビルゲイツが千ヶ滝に美術館のような別荘を建てている。ゲイツは、軽井沢をこよなく愛したジョンレノンのファンで、ジョンがこよなく愛した軽井沢に興味を抱き、お忍びでなんども訪ねて、軽井沢の虜になってしまったらしい。
人口は19,400人で増えている。地方交付税不交付の町だ。
財源は15000戸以上もある別荘の固定資産税、年間700万~800万人の観光客、この美しい森の中にコンサートホール、教会、美術館、博物館、アウトレットショッピングセンター、老舗ホテル、ペンション、温泉、たくさんのレストラン、料亭が散在する。
軽井沢は野鳥の宝庫であり、山野草の宝庫でもある。日本リスはたくさんいる。
追分の方に行くとニホンカモシカも堂々と出没する。もちろん、タヌキやキツネはたくさんいる。
新幹線より北側ではサルと、時折は熊も出没する。18号バイパスの南側にも、熊が出没する。
熊とサルは軽井沢町でウオッチングしてネットで場所を住民に知らせている。
自然が豊かな証拠である。かつて湿地帯であったため湿地帯でしか生きられない絶滅保護対象樹木も残っている。
というわけで、建築家と話をすることが目的だが、初冬の軽井沢へ行きたいことも本音にある。現地でクルマが必要になるので、自宅からクルマで出かけることが最良の策となるのである。
天気予報をマピオンで調べると12月1日の軽井沢町は雪の予報が出ている。軽井沢町の週間天気予報は私が知る限りマピオンしか調べることができない。
11月30日は、夏タイヤで行くことができる今冬最後の日になると思う。