三連休は仕事の関係で軽井沢へ行く必要があった。しかし渋滞情報をみると事故が三か所もあってとんでもなく大渋滞になっている。
そこで久々に休みをとろうと二日間は家で過ごした。そして庭に出で柿の実が色づいている姿を見つけた。
柿が色づいたのではない。時間が過ぎたのだ。このまえ庭に出たのは実が目では確認できたときであった。それから時間が過ぎて柿は大きく育ち熟し始めたのである。
最近は柿は鈴なりに成る。今年も鈴なりに、成った。
私は最近渦巻(螺旋)に強い関心を持っている。太陽は秒速217キロ㍍の速さで銀河系を渦巻状に公転している。地球もそれにつれて渦巻状に秒速30キロ㍍の速さで公転し、自らも秒速500㍍で渦巻状に自転している。
地球は太陽の周りを約1年掛かって一周するけれど元の位置に戻っているわけではない。渦巻状に広がっている。
銀河系宇宙は秒速36000キロメートルで渦巻状に回っている。
星はすべてスパイラルの旅をして続けているのだ。
フイボナッチの数列は渦巻を姿を現す。黄金比の中にフイボナッチの数列が隠されている。私は熟していく柿を見ながら黄金比にしたがって渦巻状に成熟を続け、タネを宿し、タネが芽を出せば、確率はフイボナッチの数列通りに占拠した面積を広げていくのかと思って柿の実を見ていた。
ひまわりのタネもフイボナッチの数列でらせん状に並び始める。面積の制限があるために数列は途中で壊れるが、制限がなければひまわりのタネはフイボナッチの数列で並ぶであろう。
自然界に並ぶ数字。おしべとめしべが触れることで生まれるDNAはスパイラル。冷気と暖気がぶつかることで生まれる竜巻もスパイラル。星が爆発することで生まれるのはスパイラル。二つの潮がぶつかるところで生まれるのがスパイラル。
宇宙が渦巻状に旅をしているのだから万物は渦巻をつくりながら旅をしているのだろうと思った。
柿もきっとスパイラルの旅をしているに違いない。