タイの標高1200メートルの原生林にコーヒー豆のティピカ種が自生していた。これがNASHA(ナシャ)である。この豆は、現地の人にとっての宝物であった。
やがて原生林の中にこの豆の農園ができた。それがNACHAだ。
淹れ方がちょっとうるさい。
まず珈琲茶碗一杯当たり9g~10gの中挽きにしたNACHAを割り当てる。水は軟水。水道水を容器に移して一日置けばそれでよい。
お湯を沸騰させてから90℃に冷ます。
使う紙フイルターは2枚。お湯を入れたら蒸すようにして珈琲茶碗に注ぐ。
これからがポイント。珈琲茶碗に入れたNACHAを5分放置し、温度を下げる。それから冷めた珈琲を味合う。
200グラム1800円とやや高価だが、この珈琲NACHAを知ったら、ちょっとやそっとでは元へは戻れない。苦みと酸味は調和し、上品な甘さが後からついてくる。
久々に美味い珈琲を飲んだ。永田画伯の子息からの贈り物であった。