私のスマホは、美術館だ。いつでもどこでも好きな絵画だけを写真撮りし、クラウドに預けている。もう立派な美術館だ。私だけのデジタル美術館ができている。
あと2000点くらいは増やしていこう。いまは1000点くらい入っているから全部で3000点が目標。
データベースはアップル社のクラウド。50GB容量のデータベースが月額100円。まだ45GBが未使用だ。
世界の絵画から好きな作品だけを撮り貯めしている。
増やす場所は電車とバスの中。だから時間の経過が早い。あっという間に目的地だ。
最近凝っているのが大島哲以と山下菊二両画伯。人人会の創立メンバーが五人いるなかの二人だ。
山下菊二画伯の生き方も作品も凄いな。中でも国立近代美術館に保管されている「あけぼの村物語」は特別にすごい。これは日本のゲルニカだ。まったく日本らしい。画家は思想家であり哲学者だ。
木村東介羽黒洞の主、木村品子さんは人人会の創立メンバーとゆかりが深い。おかげで私も人のつながりでいろいろな世界観が広がることがなによりもうれしい。
まだ老後のことは考えていないけれど、タブレットでプライベートデジタル美術館を訪ねるのは、老後の楽しみになるだろうなと、ふと思った。
これなら物を買う必要もない。処分する必要もない。だれにも迷惑をかけない。これから時代は所有からオンデマンドに進むだろうな。