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播磨坂の桜が青空を見せまいと枝を広げている。
さくらに惹かれるのは、淡いピンクの背景に灰色が敷き詰めてあるからだ。
椿が怖いのは花首が落ちるからだ。 椿に恋しくなるのは死を漂わせているからだ。
春の夕暮れから去りたいのは新芽に精気を吸い取られるからだ。
沈丁花のにおいから逃げたくなるのはどこかに誘い込まれそうだからだ。
エゴの木が行く手をふさいでいるのは、えぐい実を喰べさせたいからだ。今年も春日の空中庭園に春がやってきた。コロナを連れてやってきた。