今回はオークニー諸島の写真を添付いたしますね。
インヴァネスから電車で4時間。スクラブスターという港町があります。
そこからさらにフェリーで1時間30分。オークニー諸島のストロムネスという町に1週間滞在しました。
オークニー諸島には木がないと聞いていましたが、本当に1本もありません。
牧草の生えるなだらかな丘がづっと続く島という感じです。
木が育たないのは寒さと強風の為だそうです。
確かに寒かったです!
五月も中旬にさしかかろうかというのに雪が降りました。
ここにはウイスキー蒸留所が2つ。と遺跡の数々が。
蒸留所は「ハイランドパーク」と「スキャパ」。
上の写真は「ハイランドパーク蒸留所」 モルトにピートを焚き込んでいるところ。
ハイランドパークは今でも自家製麦を行う数少ない蒸留所です。
ちなみにアイラ島の「ボウモア」も自家製麦を行っています。
ハイランドパークもアイラ島のウイスキーと同様にピートを焚き込みます。
「オークニーのピートは木を含まないので他地域のものとは違う個性がある!」と案内してくれたスタッフが強調していました。実際そんなに差が出るとは思えませんが・・・。みな自分たちの酒に誇りと愛情を持っています。
もう一方のスキャパはサントリーが輸入しているため日本のバーでは比較的よく見かけます。
上の写真は第二次世界大戦でイタリアの捕虜が建築した教会で通称イタリアン教会と呼ばれています。
これが教会内部です。
この島には約5000年前の集落跡や墓、謎の巨石群などが点在しています。
上の写真は「リング オブ ブロガー」 約4000年前に建てられた(立てられた)ストーンサークルです。
5000年前、この北の果てに人が生活していたことを思うと人間の生命力やバイタリティーの強さを感じます。
なんだかとても不思議な感覚になりました。
オークニーの後はピトロッホリーへ移動してハイランド地方の蒸留所を目指しました。
またメールします。それではお元気で!
加治隊長へ
お元気で何よりです。
一昨日、軽井沢万平ホテルで泊まりました。誰とですって?一人です!
ここはもう、すっかりおなじみさんになっているBARです。明日は大紅葉の移植をする日です。いつものように日帰りにしようと思ったのですが、今日は泊まろうと思いました。週末の関越上りは坂道勾配減速から生じる慢性渋滞で、それに追突事故が絡むと目も当てられない渋滞が続きますのでたまにはゆっくりしようと心がけたのです。
加治さんを思い出してバーテンダーの小澤さんに「アイラのお薦めを」とだけ言いましたら、出てきたのはLAPHROAIC。見てください。ダイナミックに注ぐでしょう。小澤さんはジョンレノンのお気に入りだったとか。この人は誰とも同じようにフレンドリーに話をします。一流のバーテンダーですね。万平ホテルは昔から国際的な政治の舞台となった有名なホテルですが、いまは森ビルグループのものです。しかし万平ホテルはそのままで守られています。
店が閉まる11時まで小澤さんと愉しい会話をしました。この人はお酒が飲めないのです。それでいてよく知っている。飲めない人がお酒を語るとは、加治さんのように世界の北の果てまでウイスキーを探検しに出かける人と比べるとなんとも不思議な気がします。
イタリアン教会は興味深く思いました。イギリス軍の捕虜になったイタリア兵が自分達の礼拝所を自分達の手で作ったわけですね。イタリアもイギリスもキリスト教ですから同じ神様ですね。
いやあ。勉強になりました。
それとオークニーのビートは木を含まないので香りが違うのだと自慢するところもいいですね。