私の場合毎年11月に引く風邪が通過点記録となる。この風邪を引かないと冬を迎えられない。今年は10月にいきなり、どんと大風邪を引いた。処方された錠剤が7種類。それに気管拡張スプレイが2種類、うがい液が1種類と、風邪を迎え撃つウエポンも大装備である。この通過点をすぎると身体は環境に順応して、冬を元気で過ごすことができる。
日本は小さな島国だが、北に流氷の海を持ち、南にはさんご礁の海を持っている。こんな国は他にないと、黒姫山に住むニコル氏は日本を絶賛する。私は北にも、南にも友がいる。友がいるから北にも南にも訪れる。そこで私は北にも南にも人生の通過点記録を持っている。これが「旅の寄り道」の所以である。
今夏の異常ともいえる暑さに植物が対応できないで夏のうちに葉が焼けてしまう現象を起こしている。だから今年の紅葉は温度差が激しいから美しいという説と、葉が焼けてしまって美しくないという説がある。あるいは暑さが続いているので紅葉の時期が遅れるという説がある。私の風邪が10月に早まったのも気候の変化と関連があるのかもしれない。
けれども地球が地軸を変えたわけでもなく、公転の距離を変えたわけでもない。紅葉が美しいかどうかは、もうとうに紅葉が始まっている北国からの知らせで私の知識にはなっている。軽井沢でも紅葉は始まっているが例年通りの様子である。
紅葉が終わると軽井沢は一気に氷の世界になり、夏タイヤでは訪問できなくなる。先週末に一人でクルマを飛ばそうと思っていた矢先に大きな風邪が押し寄せてきてクルマの運転をする状態ではなかった。風邪を治して今週末に軽井沢へ行こうと思っている。
熊本に住む友人から秋の阿蘇に来ないかと誘いが来ている。黒川温泉に行こうという誘いだ。阿蘇外輪山の山麓にあるこの湯は本当に素晴らしい。この写真は黒川温泉の一宿である。11月の初旬に出かけますと私は返事を書いた。この旅も私にとっての通過点記録になるだろう。