週末は、またもや仕事になった。私はハリーポッターの最終編を見なければいけないと思っていた。仕事の寸時を割いてハリーポッターを観ようと思っていた。丸の内ピカデリーなら丸の内線で真下に着く。そこで13:30に間に合うように飛び出し、駆けつけた。
私はこれからやるiPadCRMの仕事にも関係があると思って3Dを観ようと決めていた。そこで13時30分開幕のスケジュールを選んだのだ。私は1000円で映画を見ることができる。しかし3Dを見るためのめがねを借りるのは500円の追加料金が必要であった。
3Dは見なければよかった。意味がほとんどないし、画面は暗くなるし、3Dになったらどれほどの楽しみが増えるのかと考えても何一つ思い当たらなかった。
映画は、謎がいくつか解決する程度であった。ハリーポッターが分霊箱の一つとなっていたことはなんとなく想像がついていた。後の謎はとってつけの謎であってたいした謎ではなかった。
3Dめがねをかけて観たことによる楽しみの半減が気になった。3Dテレビは不人気なこともよくわかる。任天堂のDS価格を1万円ほど下げた。3DSが不調であったこともわかる。3Dにすることでなんら価値は生じないのである。
出口で係員が招待券を配っていた。次の無料券である。私はiPadを開けばいつでもyoutubeで聴きたい音楽を訊くことができる。シネマコンプレックスが各地に出来て都心の映画館に人が集まらなくなっている。
外にでると雷が鳴ってスコールのような雨が降っていた。私は地下から丸の内線で後楽園に戻って、仕事を続けた。ハリーポッター3Dは疲れた。どれほど巨大な力を持っているのか、恐れおののいていたヴォルデモール卿より、ハリーポッターの方が強かったわけで、いままでの話って何?って妙に?マークが消えなかった。
今はどんなつくり話よりも現実の方がよほど力を持っている。大津波のあとに来る原発事故メルトダウンなどヘタな映画以上の現実が世を蔽い尽くしている。映画興行の世界も厳しくなったものだ。