この本はD社から出版するのだけれど、校正が三校、そして白焼き校正の計4回の校正が入る。
校正する人はプロ校正者、編集者、筆者の3名だ。プロの校正者は良くここまでチェックをするなと思うくらいの眼力で原稿を読む。さすがだ。
少しでも誤植があったら、本の価値は下がる。今回は原稿の段階で私を含め4名のチェックが入った。原稿の大部分が入れ替わったくらい修正が入ったから、校正者のチェックは厳しかった。
整合性をつけるために筆者校正は時間が掛った。今日は一日、校正をやって、少し前に終わった。
金曜日に入稿して、三校がでるのを待つ。見本刷りは9月2日、配本は9月8日、有名書店には12日頃に平積みされる。
一日に150冊くらいの新刊が書店に入荷する。棚に並べるか、返すかは書店の店長判断になる。ここで本は選別される。次に顧客が手に取ってくれるか、ここが、次の選別だ。手にとって買おうとレジに持って行ってくれるのか、ここが三番目の選別だ。
書棚は面積だから置く本の数は限られる。売れなければすぐに返本する。期限内に返本すれば仕入れることにはならない。
そこで、書店は売れる本を置く。出版社は売れなければビジネスにならないから、売れる本をつくる。ビジネス本の傾向は平易なもの。個人のスキルが上がるものに限定されている。
昔は編集者がどんどんと本を出していたけれど、今は営業の選別が厳しい。出版社には大手書店を担当する営業がいて、彼らはいつも書店に出入りし、今度こんな本が出ますよと店長に説明をする
このようにして本は書店に並ぶ。売れるか売れないかは運のようなものだ。あと2回、筆者校正をしなければならない。明日は仕事の友人とクルマでどこか行きましょうと誘われている。