昨日は、画家の米寿祝いが町田であって、招かれて参加した。総勢10名の親しい人の集まりであった。民藝の女優、入江杏子さんもいらっしゃったので、かねてから疑問であった壇一雄の絶句である「モガリ笛 いく夜もがらせ 花ニ逢はん」の真意を尋ねた。
花ニのニは数字のニか、かたかなのニなのかがわからないといった。入江さんはカタカナですと言った。
「この句は死ぬ5日前に色紙に書いたもので、私は壇さんからヒーさんと呼ばれていたので、きっと私のことを書いたのだと思っていますよ」と入江さんは答えた。
お祝いの会には、伝説の美術商と呼ばれている木村東介のお嬢さんも参加した。長谷川利行を世に出し、仙涯和尚の作品を世に出した。木村品子さんの話によると、式場隆三郎さんから「長谷川利行は日本のゴッホだから、支援してくれ」と頼まれて350点もの作品が送られてきた。「戦争中でこの絵を貨車に載せ、馬車に乗せて疎開行を繰り広げたのです」。といった。8時に二次会が終わった。花ニ逢はんの意味が当事者から聴けたのはよかった。
こうして日曜日が終わった。