台風17号が関東平野中央から東北に縦断する弧を描いている。私は軽井沢の愛する森が気になっている。平成19年9月に襲った台風9号は佐久、小諸、軽井沢地区に甚大な被害をもたらした。何十万本という木が風で倒れた。追分と軽井沢には約70メートルから100メートルの標高差がある。追分に降った400ミリもの雨が軽井沢に流れ込み、国道が激流になった。
私が愛する森も25本の木が倒れた。
軽井沢は地下の高いところに浅間山からの無数の地下水が流れている。だから少しの強い風で根がえりを起こして倒木する。写真は当時の模様を写したものだ。
けれどもこの台風は水不足で制限を始めている首都圏の水がめにも分け隔てなく雨をもたらす。
自分の土地に降られては困るけれど、水がめの貯水湖にはたくさん降ってくれと願うのは都合がよすぎる。この雨は水道関係者にとっても住民にとっても恵みの雨になる。
東京はまだ嵐の前の静けさである。普段は聞こえない地上に出た丸ノ内線の音が私の耳に入ってくるのは辺りが静かな証拠である。
私はもう少し仕事をしてから帰宅する。沖縄からは、この台風の影響を受けて高速道路で横転したクルマの写真が次々とFacebookにアップされて送られてくる。私も横転しないように注意をしながら運転をしよう。