買ってから約2年くらいたったデジカメが完璧に壊れた。Autoで撮ると撮影したデータが著しく輝化してしまい、写真にはならなかった。この現象はモニターからも確認できた。やがてシャッター速度優先でも同じ現象になり、次に絞り優先でも同じ現象になった。つまりは完璧に壊れたのである。
私はネットでこのデジカメの修理代金を調べた。機種ごとに分類されていたので簡単に目指すサイトにたどり着けた。そこには主な不具合現象が18ほど列記されていた。
不具合現象をクリックすると、修理費用は税込19,500円と書いてあった。
画面から壊れたデジカメのモデルは、最新のモデルと比べ4つ前であることも分かった。私のカメラをレベル1とするなら、最新モデルは、レベル4に進化しているということだ。
それなら最新モデルはいくらで販売されているかとAmazonで調べたらなんと21,000円であった。
再度、修理画面を見ると、修理商品はサービスセンターへ持ち込み、かつ受け取りに行く条件で修理を承りますと記載してあった。
ここまで調べて修理に持ち込む奇特な人はいないだろう。誰もが最新モデルを買う。
修理に持ち込んだ人に、修理を承るよりも、もっと言えば修理体制をつくるよりも受付で、「お客さま。修理代金にあと1500円出してくだされば最新モデルを買うことができますよ。商品はここにありますからお持ち帰りできます」と修理受付で新品を販売した方が親切というものだ。カメラの話は、これでおしまいである。
顧客はネットでなんでも調べられる。買う前になんでもわかってしまう。そのうえ、評価ができる。いま顧客はなんでもわかる鑑定団なのだ。