GW出勤の代休を取って友人を誘い軽井沢へ出かけた。軽井沢は桜が散ってヤマナシの花が満開であった。ヤマナシの花は一見すると桜と見間違う。桜のような小粒の花を咲かせる。
浅間山はご覧のとおり雪はほぼなくなった。
友人は驚くほどの運転の名手。まだ40歳だが、若いころはレースに出ていたかのような運転をする。それなら雪もないことだし山岳コースを走るかと、高峰高原から湯ノ丸を抜けて万座まで行こうと思い立った。浅間サンラインを西に向かって松井トンネルをくぐったら次のトンネル直前に左から登る道路がある。高峰高原は標高2000メートル。チェリーパークラインを登れば高峰高原に着く。
標高が945mの南ヶ丘あたりで22度であった。
標高が1000m登れば気温は6℃下がるというのは嘘であった。ここも22℃と、5月初旬にしてはとてつもない日差しであった。
ここを左折すると湯ノ丸から、古代浅間山噴火口跡地の池の平湿原に行く。さらに湯ノ丸から鹿沢温泉を抜けて北に進むと長野街道に出る。ここを右折してしばらく走ると万座温泉への道にたどり着く。
紅葉の時期に走ると木々は息を飲む美しさだが、5月10日の今日、2000mの木々はまだ芽吹いていない。それどころか我々のコースをふさいだのは冬の間中に降り積もった雪であった。
やがてこの先通行止めの札が。
すぐに嬬恋村へクルマを向けたが、またもや通行止め。気温は22℃もありながら雪上車が道路を人間の手に戻さないと進めないのであった。
ビジターセンターに訊ねると、チェリーパークライン経由でサンラインに戻るしかないと、すまなそうな顔をしていう。申し訳ございませんとも言った。
それではとサンラインを戻り、18号との交差点にある「きこり」で昼食をした。
ここのそばは旨い。今日は初めて大盛を注文したらせいろが2枚出た。大盛ではなく2倍盛だ。せめて1.3とか1.5倍盛ってできないのかと思いながらも全部食べた。
天空のカフェに行こうと思った。そばの後は珈琲が欲しい。天空のカフェは丸山珈琲の豆を使っている。だから旨い。18号から離山通りに入り、六本辻ロータリーを半分回って三笠通りから日本ロマンチック街道を北上し、天空のカフェに行ったところ、休み。
そこでまた離山通りを戻り、警察署裏の交差点を右折して然林庵に行った。ここは店も人もなじみでそれがうれしく、自焙煎の珈琲が旨い。
春の軽井沢には春の山野草が咲く。黄色の花は南ヶ丘の森に咲くヘビイチゴの花。こんな可憐な花をなぜ蛇苺とおかしな名前を付けたのか不明だが、実がおいしくないので忌み嫌われたという説がある。蛇が丸呑みするのに適した大きさだという説もあるが蛇は肉食だから植物は食べない。ましてや草の実など食べない。
青の花は然林庵の庭に生えていたもの。名前はユリ科のムスカリ。地中海沿岸に広く分布するそうだがこの青色が自然界で作り上げる絶妙の色彩だ。
それからやはり温泉に行こうとなって、トンボの湯に入った。夕食を星野近くのステーキ屋で食べた。家に戻ったのは20時50分頃か。全走行距離471・4KM、ガソリンは55l消費した。リッターあたり8.57km走ったことになる。
今日のFacebookで最高気温が28.1℃。最低気温が0.7℃であることを知った。なんと一日の温度変化が27.3℃である。
将来は山野草に凝りそうだなと思った。悪いことではないとも思った。