今日そっちへ行くよと電話を入れたら、「とんでもない。軽井沢は道路が雪で閉鎖されてサンラインは自衛隊が復旧作業をしているよ。別荘に来ている人は閉じ込められている。道路が1メートルの雪に埋もれて除雪車も外に出ることはできない始末だ。スーパーの食料は空っぽになってます。それに新幹線は運転を見合わせていますよ」と言われた。
軽井沢は氷の世界になっても雪の世界にはならない地域だ。それが本州の南側を通る爆弾低気圧の影響で、大ごとになっている。
私は手袋が苦手でしなかった。手袋をしただけで手の感覚を失ってしまう。それが嫌だった。ところがだいぶ前に長女にもらった手袋をそのまま仕舞い忘れていることを思い出した。
探してしてみると真冬用であることがすぐにわかった。昨日出社する時にかばんを持って雪道に滑ったら困るなと思った。そこでポケットに、カギの束と、交通カードのケースと財布から抜いた何枚かの紙幣とコインと、スマホと、もし誰かが会いたいと連絡があるかもしれず、念のためとクレジットカードを一枚押し込んだ。
手袋を手にはめてポケットに手を入れたら、生の手の感触はなかった。もしかすると紙幣やカギや交通カードを出し入れする時にクレジットカードを一緒に引っ張り出してしまってポケットから滑り落とすかもしれないなと思って家をでた。
やっぱりなくした。
今日は午後からオフイスに出てカード会社へビジネスカード紛失届をした。私にとっては、小さな雪の影響である。
その後に私のスマホに続々と軽井沢続報が入っている。「146号線は車一台分がかろうじて通れる道はできたが歩道と思った方が良い。三井の森や鶴溜の方へ行く道も人が歩ける分くらいの道はできた。18号バイパスは自衛隊がこれから手を付ける・・・追分、鳥居原、成沢公民館で炊き出し開始・・・」。
私の週末は、来月開催されるi-BREA完成発表会の準備に明け暮れている。
ふと外を覗くと隣りにあるマンションの庭には春の陽光を浴びて花が咲きほころんでいた。