アメリカに住んでいる知友が立ち寄ってくれた。ちょうどアスパラの美味い時期だ。そこで近くにある青いナポリに行った。この時期に合わせて二種類のアスパラピザをメニューに加えてある。
この店はどこか東南アジア風の店構えで、エキゾチックだ。これに亜熱帯地方特有のにおいが空気に交じっていたら、ここは完全に異国だ。石窯焼きのピザは旨い。
この日は天気も良く、二人は広いテラスに陣取ってよく飲み、よく語った。
シリコンバレーでは、君の会社がどことか、学校がどことか誰も気にしない。一番重要なことは自分が築き上げたネットワークだ。シリコンバレーの世界ではネットワーク社会で成り立っている。
ネットワーク社会で認められるためには、自分が何者か、なにができるかをコミットすることだ、そして大事なことは相手を裏切らないこと。ネットワーク社会は、人間性、そして仕事の品質について信頼関係を築くことだ。
ネットワークとは人間を中心にした信頼の社会だ。
アメリカで大事にされることは絆である。日本では古風といわれるくらい信頼関係で人と人はつながっている。知友は、少しでも役に立てばと思って色々な話をしてくれる。
自宅から7分くらい歩いたところにワイナリーがあって、テスタロッサというブランドのワインをつくっている。私はそこの会員になっている。
知友はアメリカで事業経営のCEOだ。今年50歳になるそうだ。夫人とも親しい。こんな暮らしをしていることをぜひとも見て欲しい。アメリカに来てくれと何度も言われた。
ネットワークを大切にすること。コミットメントをすること。そして裏切らないこと。ありのままの自分をさらけ出すこと。知友はこんな言葉を残していった。
青いナポリは水中花を水の中からの照明で映し出している。