横浜で仕事を終えた。みなで食事をすることになった。駅の近くにある高層ビルにレストラン街があった。39階から見た西の空だ。太陽は冬至に向かってどんどん富士山の南寄りに落日する。
最近、このブログはスマホで撮影したモノばかりだ。
機種はiPhone5。iOS8.02 に変えてからカメラの画像編集機能が一段と良くなった。
このズームアップした富士山は画像編集機能を使ったものだ。iPhoneそのものは広角の写真しか撮れない。画像編集機能で、というより画面を指で広げることで画面はズームアップしていく。適当なサイズで保存をすればここまで拡大できる。
これではデジタル小型カメラ市場は縮小するよとつくづく思った。
横浜が美しいのは異人街があるからだ。長崎、神戸、横浜、函館は外人居留区があり外人墓地がある。キリスト教徒は、死ねば天国に行けると信じているからどこで死のうと死んだ地に墓をつくる。
日本人は、故郷の土地で土に還りたいと願う。だから遺骨収集にこだわる。
異人さんを受け入れてきた土地は、住む人たちの心意気が排他的ではなくなる。わが父方の故郷長崎では、徳川幕府が島原の乱をオランダ軍艦に頼って制圧した代償として、鎖国にも拘らず唯一オランダに出島で貿易ビジネスを許した。それから長崎の住民は外国人をみなオランダさんと呼び、外国人居留地に上る坂をオランダ坂と名付けた。
横浜が美しいのは、こうした異人文化に触れてきた人たちの文化に対する度量の広さが、土地に染まっていることである。島国ムラ社会国家日本では稀なことである。
この日は22時50分頃まで横浜でとても面白いおたく人の話に聞き惚れていた。おたくというよりフェチに近かった。次回は屋台で新鮮な魚料理を食べる店に連れて行きますと言う、時に料理フェチにもなるおたく人のセリフを背中に受けて、京浜東北線で帰路についた。横浜→王子まで56分。JR線路38キロである。
いつも決してソフトな座り心地ではないスポーツカーを運転して400キロくらいの日帰り走行をしているので、たかが38キロ。56分なんて軽いものだ。
寝過ごして大宮まで行くような事故もなく、無事帰宅して入浴し、いささかの空き腹を満たして、横浜の夜は終わった次第である。