昨年咲いたシクラメンは冬の光を浴びて今年も咲いたよと嬉しそうである。
鳥のために残した柿はまだ木にある。これから冬になり、鳥の食べ物が無くなると野鳥たちは柿の木に群れ、順番を待っている。
庭は枯れ葉が降り積もっている。木は厳しい冬に生き残るため葉を自ら落とす。最低のエネルギーで生きられるように体質を変えているのだ。私は踏みしめて、遠い山野にいるかのように錯覚する。
真白な花を咲かせるモクレンも冬支度を整えている。
垣根には山茶花が咲いている。
休むという字は木に人が寄りかかっている姿だ。
木は誰に寄り掛かればいいのか。木は木に寄り掛かることで林をつくる。林は木を重ねて森になる。植物は動かなくてもエネルギーを得ることができる。動物は動いてエネルギーを得ることになる。働くとは人が動くと書く。
ふと私は何のために動くのかを考える。家族を養うためか。レンガを積むためか。教会を建てるためか。いや。私は自分のために動く。
三連休明けにセミナーがある。その準備でこれから作業を開始する。