スマフォにインストールしたApple Musicは次第に力を発揮してきた。昨日はエラフイッツジェラルドとルイアームストロングが唄う「ポーギーとベス」を何度も聴いた。ジョ-ジ・ガーシュウインが死ぬ2年前につくったオペラだ。ストーリーはアメリカ南部の黒人社会でおこる三角関係。両足の不自由な乞食ポーギーが給仕をやっていたベスに一目惚れをするが、ベスには内縁の夫クラウンがいた。そこから始まる1920年代のアメリカ南部の田舎町での出来事である。
このオペラを映画化したものを私は20歳ごろに日比谷のロードショーで見た。男優は若き日のシドニーポワチェ、女優は覚えていない。それで名曲「サマータイム」を知り、名アリア「ベスお前はいま俺の女」を知った。この二曲は映画シーンもよく憶えていて50年も前のことがいまでも頭から離れていない。
サマータイムは一番だけはいまでも英文で諳んじているし、ベスお前はいま俺の女はピアノでテーマメロディだけは諳んじて弾ける。Bess you is my woman nawが原題だ。
その後、何度このCDを探したことか。でも入手できなかった。 日本ではこの映画はヒットせず、すぐに羅の写真と入れ替わった。そのポーギーとベスがスマフォの中にあっていつでも聴こうと思えば引き出せる。
ほかにもたくさんの名歌手や名盤がいとも簡単に聴くことができる。日本語で検索するだけでいい。とくに50年代、60年代、70年代、80年代のジャズやブルースは宝庫だ。なにしろ全音楽数は3000万曲も入っているのだから。
Apple Musicを3か月間で使用中止するよう設定してあるがとんでもないことだ。設定を変えなければいけない。いまはほとんどYoutubeを聴かない。
日本の楽曲も次第に増えているようで、ローカライズも進んでいる。休日にはさだまさしの風見鶏と、アンソロジーを聴いた。シングルバージョンの檸檬がよかった。
洋楽はアメリカに限る。まず歌手の巧さが日本とまるで違う。アメリカは唄の巧さでまず聴かせてくれる。作曲のレベルが違う。演奏技術も違う。そして曲の構成力が違う。分かっちゃいるけど目からうろことはこのこと。しばらくはApple Musicの虜になりそうだ。