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ことしもまた来たね。ここにいるよ。沈丁花が私に声をかけてきたようであった。男性のような声が聞こえてきた。私はあたりを探した。そして沈丁花を探し当てた。
太陽は凸版印刷の右側に落ちていた。時のうつろいを忘れていた。いつのまにと私は声を出した。
また沈丁花の花が私に言った。時を忘れてしまうようではだめだよ。花が美しいのは一瞬に生きているから。
人間はそのことを忘れてしまっている。人間だって一瞬に生きている生き物なのだ。
太陽から見れば私も虫も同じに見える。それでいいのだ。