昨夜は、仕事を終えてからTOHOシネマ日本橋へ駆け込んだ。18:40上映のペンタゴンペーパーズを見ることが目的であった。アメリカらしい映画。これが読後感である。
ベトナム戦争はニクソン大統領の都合で、負け戦であることを隠ぺいしてアメリカの国民を兵士にしてベトナムに送り込んでいた。
戦況を伝えた文書(ペンタゴンペーパーズ)は国家最高機密文書として保管されるが、それを持ち出しと研究員の手でニューヨークタイムズ(NT)の手に渡る。NTは2か月間の精査期間を置いてNT一面でスッパ抜く準備をしている。
それ以前、ワシントンポスト(WP)紙は、司法氏として同族経営で新聞を発行していたが創業者の息子が夭逝し、それまで経営に無関心であった婦人が社主になる。しかし資金繰りは苦しく、解放されるためには株式上場が必要と役員から迫られている。
WPの編集主幹のもとに、国家機密があると旧知の友人から電話が入る。
社主は上場を決意し、その準備に明け暮れている最中であった。
編集主幹が手に入れたものは、NTが入手した秘密文書と同一の資料であり、情報源も同一であった。
すごい情報だ。編集主幹は、すぐに資料をまとめてリークしようと準備に入る。その矢先にNT は同じ資料を基に2カ月の精査期間を使って準備万端の記事を発表する。それは奇しくも上々の日であった。落胆する編集主幹。
ところが、すぐに国家機密漏えい違反でNTが発行した新聞は差し止めになる。
社主はゴーサインを出すが、役員の多くは大反対。なぜなら法廷侮辱罪が加わり社主も編集主幹も逮捕されることがわかっているからだ。おまけに上場した日から1週間は緊急事態があれば上場取り消しになる。集まった資金は返済しなければならない。路頭に迷う社員も生まれる。
始まる議論。悩む社主。しかし社主は取締役に記事を載せて発行しなさいと命令を出す。メディアは大統領のものではない。国民のものであるべきだと。
そしてニクソン政権の崩壊。その原因となるウオーターゲート事件の幕が開いていく。
映画はいいなあ。また観に行こう。