今日は生活習慣病の検査日だ。医師が興奮している。あり得ない検査結果が出ている。
にわかには信じられないという。今まででの最高値だという。もしもこの数値結果が正しいとするなら驚くべき数値だという。
聴いて私も信じられないと言った。あり得ないでしょうと言った。娘夫婦が子供を連れてイギリスの旅に出かけ、バターがたっぷり入ったクッキーを土産に持ってきた。ついそれを独占して食べてしまったし、500カロリーくらいの夜食を食べることも普通にあった。それに毎晩、アサヒの生ビール500ミリリットル缶を一本空けて、おつまみもたっぷり食べていた。だから診察室に入って、「いやあ。食べ過ぎまして、数値は悪いでしょう」と、こちらから先手を打っておいたのだが、いや、とんでもない。あり得ない数値を獲得していますと言われ、にわかに信じられないのでそれは何かの間違いでは。ほかの人の血液と取り違えたのではないでしょうか。と、私はしきりに否定をした。
すると、私もそう思っているんだ。血液を間違えたんじゃないのかと思っているんだよ。
だから、これが正しいとするならすごいことだ・・・と言っている、と、やはりにわかには信じられないという表情であった。
何が、そんなに良くなったのかと訊くと1・5AGという検査項目の値であって、食事後の血統上昇率が過去一か月間、平均でどうであったかを調べるもので、基準値は14.0~46,0であるという。前回、45日前であるがこの値は7.3であった。それが、45日後の今日、検査結果では30,7になっているというのだ。
医師が言うには、小学校の算数試験で0点を取り続けている児童が、いきなり100点を取ったようなものだという。それにしても信じられないという。
何か思い当たることはないかと訊いてくるから、たくさん食べたことしか思い出せないと言ったのだが、あ、そうだ。7月1日からジムに通い始めていることを思い出したので、そう言ったら、医師は、それだ、その成果だと興奮していうのだ。
私は毎日、ジムに通っている。多い日は出社前と退社後。最低でもどちらか一回はジムに寄る。一回は35分。
医師に、100点取って、次回は0点ではカッコ悪いですね。困ったものだ!と悪態をついて診察室を後にしたのだが、いい子であり続けることは難しい。
本当に困ったことになってしまったのである。とほほのホとはこういう時を言うのであろう。