空中庭園の大葉(シソ)が、一斉に花をつけ始めた。すると蝶が飛んできて夢中で花の蜜を吸い始めた。
オフィスに上がってスマホを取り出して戻ってきたら、まだ夢中で吸っている。近寄ってスマホの望遠機能を使い、画面を拡大して撮影した。この蝶はヤマトシジミである。
大葉の葉を誰も摘まないものだから、三つの大型プランタンは大葉の密林になっている。上の写真は一部分だ。
茎をかき分けて地面を見ると、下にはまだ生育していない大葉がたくさん、太陽の光を浴びるために待機している。
来年は、花の蜜を貯めた花をたくさん咲かせよう。人間が食べる野菜をつくるのはやめて、昆虫が次の世代にバトンタッチができるよう応援しよう。私はそう決めた。
三年前は、蝶の食草を植えて産卵に成功したが、草花を販売する業者が殺虫剤を噴霧していて幼虫は一令でみな死んでしまった。
二年前は、キュウリを植えて成功したが、伸びてゆく蔓(つる)の管理、肥料の管理に手間がかかった。何せ一つのプランタンに三本の苗を植えてしまったものだから。一つのプランタンには一つの苗で十分だと思い知ったのは大きく生育する前であった。
一年前は、油粕を与えすぎて、葉が巨大になり、実がつかずに失敗した。
今年は、大葉の種を蒔いたがこれも油粕を与えすぎで密集してしまった。それはそれでよいのだが、葉を摘んで食べる人がほとんどいなかった。
そこで、来年は昆虫のために蜜をたくさん蓄えている花を植えようと決めた次第である。決めてから、落ち着くところに落ち着いたなと思う今日この頃である。