台北の龍山寺は、台北発祥の地にある。今はMRTの駅があって、市の中心からもすぐに行けるが、MRTが入らなかった頃は、観光客はタクシーで行くしかなかった。同じ仏教でも、所が変われば品変わるで、日本人観光客には一大エンターテインメント劇場である。これは日本ではお稲荷さんであろう。狐が孫悟空のように雲に乗って飛んでいる。
参拝者は祈る。祈る。ただ無心に祈り続ける。
日本ではお賽銭だが、台湾は果物やお菓子類が多い。これでは僧侶は経済的に潤うことができない。しかしそれで健全なのかもしれない。日本の有名な寺院を見ているとそう思う。
これが龍山寺の本殿。この後ろに現世利益の神様たちを祭っている。仏様ではなく神様である。
こちらが神様の住い。アパートメントで神様は雑居している。商売の神などたくさんの神が住んでいるのだが、現世利益の神だからここも線香の煙が絶えない。