国民は知る権利に目覚めつつある。インターネット社会が国民の意識を変えたのである。仙谷官房長官は公務員が秘密漏洩をこのように行うことはけしからん。厳罰に処すように法律を変えると吠えたが、本日、時事通信社が調べた菅内閣の支持率は27.8%にまで急落した。
自国の領土を侵略し船舶を体当たりさせた事件に蓋をかぶせて、事実を写した動画は国家機密だとのたまう菅内閣は、一人の海上保安庁保安官の手で無残に否定された。国民の85%は保安官を支持している。
インターネットの普及で国民の声はほぼ瞬間に吸い上げることができる。菅内閣は三つのことを読み違いしている。一つは自分達はいまだに権力者だと思い込んでいること。二つは国民が知る権利を求めるまで意識改革が進んで目覚めていること、三つは、国民は弱腰外交に苛立ち、右傾化が始まっていること。
アメリカの住む知友からメールが入った。アメリカに住んでいて日本は政治的にも経済的にも国際的な地位が急速に低下しているように思えると。
話はクルリンパと変わる。最近テレビのチャンネルをさわるといつでもどこかで韓国ドラマが流れている。韓国ドラマは筋書きが単純で、登場人物設定が分かりやすく、それでいてはらはらドキドキを繰り返す。かくいう私も冬ソナはほとんど見たし、今はイサンの再放送にはまっている。はらはらドキドキなストーリー展開がおもしろい。
菅谷ドラマもはらはらドキドキの連続だ。菅谷(すがや)ではない、菅内閣の菅と仙谷の谷を組み合わせて菅谷(かん・こく)と読む。
菅谷ドラマを国民は、はらはらドキドキをして見ている。韓国ドラマならはらはらしてもドキドキしても多いに楽しめるが、菅谷ドラマは楽しんでいるうちに国力は低下し、世界からバカにされ、領土は侵略されている。
自民党時代の放置がここになって一気に火を吹いたと岡田幹事長は言う。たしかにそうだが、政治が弱体化したから問題の個所が火を吹いたのである。体が弱ると悪かった個所が一気に悪化することとよく似ている。
日本は右傾化を強めるであろう。きっと。政府が弱腰だから国民が強くなる。政治家以外の多くの国民は実際に政治をやるわけではないのでいくらでもあるべき論を展開できる。
鳥越さんがこんなことを言っていた。期待をしていた民主党であったが、権力を握ると国民が見えなくなると。