原子力発電所の原子力はコントロールされている間のプロセスは保安院も東電も持っていたが、首輪が外れてしまい火龍と化したものをコントロールするためのプロセスを用意していなかったということだ。どのような力が加われば首輪が外れるかのプロセスもなかった。
だから首輪が外れて火龍と化した原子力をコントロールする術が無く、想定外であったと繰り返し発言をするしかなかったのである。
地球が巻き起こす震災は想定範囲内で収まることはないのだから、原子力に首輪を付け続けることはあり得ず、首輪が外れた原子力をコントロールすることはできないのだから人類は原子力発電を放棄すべきである。
古代文明の栄枯盛衰をたどると、文明が栄えたことによって自然が破壊されて、結果として人類は滅びる軌跡が明らかになっている。
人類が未来永劫に生き続けることはできないことは地質学者などが展開している科学が立証している。自然変動が原因になることも分かっている。しかし彼らの予測を超えてその時間は短縮されるかもしれない。それは言うまでもなく放射能汚染による人類の滅亡だ。
長期的に見れば、日本で起きた原発事故が引き金となって世界の原発計画が見直され、クリーンエネルギーが見つかれば、人類はまだ生き長らえるであろう。
首輪を外れた火龍のコントロールはできないことが分かった以上、人間は今後の生き方、暮らし方について腹を括らなければいけないのである。