BMW高輪支店で友人と待ち合わせをした。久しぶりにクルマでも運転するかと乗った。自宅から高輪までNAVIに誘導してもらったら国会議事堂のまん前まで連れて行かれた。普段とは違うコースだ。でも久々の運転で楽しかった。
買ったきりしまい忘れているP社の腕時計をひさびさに取り出した。ついでにミラショーンのシャツを着て、気分だけは40代に戻って、ワープするかのようなスポーツ走行を楽しみながら、NAVIに誘導されたらどこを走るんだろうと、されるがままに走った。
普通なら神保町を直進し皇居に突き当たったら左折するのだけれど、NAVIは右折しろと言った。なにしろ以前、NAVIに誘導されたら田んぼのあぜ道にような細い農道に誘導されて、挙句の果て、あぜ道を右折しろとガイドが出た。右折したら正面は土手で、道路は行き止まりだ。バックするにも大変なことになった。しまいには車幅だけのあぜ道にタイヤがはまってしまい、スリップする経験をした。完璧にお手上げで、なぜこんなところに迷いこんだんですかとレッカー車の運転手から訊ねられた。NAVIに従ったらこうなったと言ったらあきれ返った顔をされた。
その道は九十九里の浜辺を走る自動車専用道路であったが、目的地はもう一つ先の出口で出ればよかったのですと言われても後の祭りだ。
何度か同様の経験を積み重ねているので、NAVIを信用することはないのだが、ここは都心。どちらに進んでもあまり不都合はないと思ったのだがいけなかった。前にどこかに設定したデータが残っていたらしいのだ。だからクルマはそこに向かって案内する。知っている道なので、しばらくして自分の意志でハンドルを切ってコースを戻した。
運転は楽しい。気分も爽快。小型車に303馬力を積んであるのでとにかく早い。わずか40キロに満たない走行であったが気分は爽快であった。