軽井沢はもう最低気温がマイナスになっている。週末は夫人や子供のサービスがあって抜け出せない知人と、平日に軽井沢へ行きたいねと話が盛り上がっていたが、来週のどこかで行くことに決めた。今年最後の軽井沢になる。
軽井沢へ行ったら天空のカフェ「アウラ」でランチを食べよう。ここは先の台風で被害をこうむり改修工事をしていたがもう開店になったろう。何しろ山頂にあるカフェだ。冬になれば天気の日は、妙義山から北アルプスまで抜群の眺めを満喫できる。
それから、cafe風の丘しいあるroseGardenの鈴木美津子さんを訪ねよう。
それから建築家の両川さんを訪ねよう。北村さんは平日は仕事だから会えないなどと、人に会うことを楽しみにしている。
つい最近まで紅葉シーズンであったが、もう落葉松を残すのみになった。落葉松は葉に油脂を多く含み、落ちた葉はピンク色になって道路を染める。
それから5月初旬まで、長い冬籠りをするわけだが、軽井沢はイルミネーションで輝く町になる。教会からレストラン、ホテル、いろいろなところが競ってイルミネーションで飾る。これは幻想的な冬の軽井沢になる。
住民は、いま、スタットレスタイヤに履き替える準備をしている。まもなく日中も氷点下に、そして明け方には氷点下8℃、時には15℃に気温が下がる。
私たちがノーマルタイヤで行ける最後の週が来週であろうというわけだ。しかしそれも人間にとっては明日がわからないように定かではない。明日でも雪が降って道路が凍結してしまえば、もう夏タイヤであの山岳地帯を走ることはできない。碓氷軽井沢のインターから急峻な坂道を下ることなどどんな優れたタイヤを履いたとしても、夏タイヤでは不可能なことだ。
軽井沢の友からは雪交じりの風が吹いていますと便りを知らせてくる。浅間に降った雪が風に乗って降ってくるのだろう。日本ではこの雪を「風花」と美しい名前で呼ぶ。
冬は寒そうだなと思うがとんでもない。北村さんは「その冬がまたいいんですよ」という。別の友も薪ストーブの暖をとりながら窓からの雪景色を見て過ごす一日は一年中で一番いいという。
雪に囲まれながら、雪を楽しみ、春を待つのは素晴らしい時間だと私も思う。