麻生さんは、ナチスに学んだらどうかと言って批判を浴びている。文脈を読めばそんなことは絶対に言っていない。しかしナチスに学んだらどうかという言葉は発言した。左傾の新聞社だけでなくかなり新聞社が例によって文脈から問題発言だけを抜き出してこれを叩いた。
橋下さんは従軍慰安婦発言をした。どこの国でもあることだ。アメリカでもあると。アメリカの兵士は沖縄の風俗店をどんどん使ってくれとまで言った。この発言がアメリカ政府の逆鱗に触れた。当たり前だ。顔に泥を塗られたような恥さらしな発言であるからだ。それが橋下さんにはわからない。話は飛ぶが文楽問題と言い、この人はわかるセンスを持ち合わせていない。
口数の多い人はつい余計なことまでペロッと口に出してしまう。麻生さんもそういう癖がある。
私は、マルコポーロ事件を思い出す。1995年に文藝春秋の雑誌マルコポーロがホロコーストを否定した記事を載せた。アメリカのユダヤ人団体サイモン・ウイーゼンタール・センターから抗議を受け、マルコポーロをは廃刊され、社長や花田紀凱編集長が辞任・解任に追い込まれた事件のことだ。
外務大臣が口に出してはいけないことを口にした。文脈を読めばナチスの憲法改正手法を学べとは言っていない。橋元さんがいうブラックジョークが一番近い。、が言葉としては出してしまっている。この発言にメディアと野党が乗った。海江田さんなどは自分のFacebookで麻生さんを辞任に追い込むまで追求するとはしゃいでいる。
日本人の多くは、麻生さんが口軽人間であることを経験的に見て知っている。いつもの調子でつい口が滑ったと思っているだろうが政治家として口が裂けても言ってはいけないことがある。
集団的自衛権を解釈で変えようと狙っている安倍内閣にとって大きな痛手、中韓に日本右傾化の攻撃材料を与えてしまったとテレビで評論家は口にしている。オリンピックにまで影響を与えるだろうという人たちもいる。消費税にまで影響を与えるという人もいる。こうした評論家も軽い。
話はクルリンパと一瞬変わるが、第一原発水素爆発事故の直後に、専門家なる人がテレビで「もう放射能は全部外に出てしまったから発電所の中に放射能は何一つ残っていない。あの中はもう安全なのです」と、言った。びっくり仰天してひっくりかえってしまった私はまじまじと顔を見て、こいつの名前を覚えておこうと思ったがもう忘れた。
日本は極東の島国だから、ここに長く暮らしていると世界のバランス感覚がなくなってしまう。日米同盟を基軸にしてなどと総理から聴かされると世界の中心に日米同盟があると錯覚があるが、そんなことはない。
いま世界は米中二か国が握っている。世界の資金はユダヤが握っている。アメリカ政府に最も影響力を持っているのはユダヤ人である。そのユダヤ団体は二度と同じことが起きないように厳重な監視の目を世界中に貼り巡らせている。麻生発言はその監視に引っかかった。
米中は戦争を起こさないとの協議が進んでいるし、中国の習主席はアメリカと中国とで太平洋を我々のものにしていこうと提言している。もはや日米同盟が基軸だなんて悠長なことは言っていられない。世界は米中同盟が基軸になって進んでいることの認識が重要なのだ。
日本はアメリカとも中国とも仲良くやっていかなければならない。こんな大事な時期に外務大臣が世界中から叩かれるような発言をペロッとした。その結果どうなるかを理解できないメデイアが世界に広げ、野党が鬼の首をとったかのように騒ぐ。
極東の島国で緊張感のない行為が今日も続く。みながもっと大人になれ!と言いたくなる今日この頃である。