飛行機に乗って離陸を待っていると、隣りが動いたのか、自分の乗っている飛行機が動いたのかが、わからなくなる時がある。私も時折、自分は静止して、時代という風景が動いているのか、自分が動いているのかわからなくなる時がある。
いまは、そんな感じだ。今朝は朝食無しで出かけ、昼食もなく、いまこうして事務所に戻り20時近くまでパソコンに向かっていると、自分が動いたのか回りが動いたのかわからない。
昨年は紅葉の時期に鎌倉を歩き、早い梅を見に来ようと思っていたが、1000枚もの原稿を書く羽目になって、あたらしい営業活動モデルを作ったものだから、自分が確かに動いたはずなのだが、回りが動いたのか、自分が動いたのか、わからなくなっている。
もう夏は終わりで来週から熱気を含んだ最後の残暑は終わるらしい。来月はもう紅葉が始まる。こうして一年が過ぎる。
自分が動いているのか、周辺が動いているのか、風景が変わっているのか、時間が動いているのか、よくわからない。