恥ずかしながらノラ ジョーンズを始めて知った。BSで特集を組んでいたからで、おかげですばらしい音楽との出逢いがあった。古いJAZZ、例えばSummer Timeの解釈も良いし、その後作詞作曲も手がけた数多くの曲も良い。私はエリック・クラプトンに重ね合わせてノラの唄を聴いていた。昨夜は夜更けまでiPadで見るYou tubeの画面に、夢中なっていた。
人生で一番大事なことは出逢いと別離である。出逢いは必ずしも人間でなくても良い。一曲の音楽でもいい。一遍の詩でもいい。一本の樹木でもいい。私はNorah Jonesの曲を聴きながら好きな音楽家とまた出逢った歓びで心が大きく動いていた。
BS放送によると、パティペイジや、プレスリーや、ジョージ・ガーシュウインの古い唄をJAZZにアレンジして唄うことに疑問を感じて音楽活動を休止した。しかし恋人のベース奏者とシンガーソングライターの道を切り開く。やがて恋人は去るがノラはひるまず前に進んでいく。その強さにファンは魅かれるのだろう。
音楽と出逢って心が揺り動かされることはめったにないことだ。昔から知っている歌手や曲を聴いて、やはりすばらしいなと感動することはあるが、出逢いとなるとなかなかない。歳の数だけ見聞きを重ねているので、自分の琴線に触れる経験は数少なくなった。
今日は日曜日。今朝がたまでノラの曲に聴き入っていた私は、朝8時には事務所に着いている。いろいろな作業をして、旅の寄り道にノラとの出逢いを報告して、これから本題の作業に入る予定だ。出逢いは人を勇気付ける。ノラがつくる曲の背景には彼女の人生が浮き彫りにされていて詞もメロディもノラの表現力もすべては人生を唄っていることに帰結している。ここに聴く人の共感が入り込むのだろう。
それにしても、知れば知るほどに知らないことが増えてくる。知らないから探求をする。するとそこに出逢いが生まれる。今日これからやる作業も実はそれだ。深く耕すほどに新しい発見が生まれる。だからなかなか終わりがない。あまり深みに入り込むと誰にも分からない世界にたどり着いてしまう。それを自己満足しても物事は進まない。
ノラは、出逢いと別離の経験を詩とメロディーと歌唱力で伝える。それが心を打つ。私の仕事もおんなじことをやっている。難解なことをいかにわかりやすく表現して顧客の心を打つのかだ。
さあ、私は本題の作業に取り組もう。