三連休の初日は、長女が家族で旅行するので運転技術を磨きたいとやってきて、我が家のクルマで箱根に向かったが東名はまったく動かず横浜青葉インターでUターン。
中日は、夕方から館林に行くことになり、ゲリラ豪雨の中を一人、東北自動車道に乗った。みな70キロくらいに落として走っている。乳白色の雨の中をわずかに赤く見える前車のテールライトだけが頼りで運転した。
そして今日は朝から執筆のため出社している。東京は、熱気が居座っているような暑さで、冷房の中にいても暑い。
例年はまだ梅雨の季節だが、地球温暖化のせいなのか今年は異常だと言いながら、いつの間にか異常が通常になってしまった。昨日のゲリラ豪雨と言い、いまの暑さと言い、東京は亜熱帯地方の様子である。この分では夏は3.5か月くらい続くであろうと思う。覚悟して臨まなければいけないことになった。
アベノミクス効果で株価は上がり、円は安くなった。景気は戻ると言っているが本当のところは分からない。
中国経済の伸びが減速をはじめている。不動産バブルは弾けるのではないかと予想されているが、もしも本当になったら世界大恐慌になると言われている。日本経済も来年に消費税を3%上げたら消費が落ち込むと心配されている。
日本は熱い夏にいる。昔、熱いトタン屋根の猫という映画を見たことがある。エリザベスティラーとポールニューマンが主演であった。調べたら1959年に日本で上映したという。するとテネシーウイリアムズの難解な映画を私は16歳の時に見たことになる。見た記憶は鮮明にあるが、内容がよくわからなかったというイメージも鮮明に残っている。
熱したトタン屋根の猫と訳された本もあるが動かなければ猫は熱いし、動いて次に移ってもトタン屋根は熱いという意味で動こうにも動けない、猫の足は動かなくても熱せられているという意味合いである。
いまの日本経済は熱いトタン屋根の猫のようだと思っていたのでこの戯曲名が思い浮かんだのだろう。20年間のデフレが続いたのでいまの現象も半信半疑である。動かなければ何も起きないが動いていいのかの判断がつかずに動けないでいる。
日本人は未来に支配されている。十分な蓄えのある老人でも未来が不安だとお金を使わない。中国が不況になったら大不況が来るからお金は持っていなくちゃと言っている。
大元をただせば、島の中だけを見ている。そしてなにごとをもあいまいな状態において生きているから20年もデフレが続いた。政治家にデフレ対策を求めるのもいいが国民の行動にこそ解決のポイントは隠されているのだ。
原発反対論者も韓国や中国にある原発を見ていない。日本が原発ゼロになっても何一つ安心ではない。韓国や中国で原発事故が起きれば日本に黒い雨が降る。
熱い夏は当分続く。
皆さま。熱中お見舞い申し上げます。