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誰の目にも止まらず生き抜いてきた一本のキュウリ。ここまで大きく育ったのは偉い。
君が偉いのは敵の目をかわして生き延びたからだ。
そのうえ敵から畏敬の目で見られる巨大な姿に成長したからだ。
大きくなりすぎたことで敵の目に触れることになったのだ。
君は結局は逃げ去ることはできない、ひも付きの身なのだ。
尊敬と感謝の意を伝えて、君は私の胃袋に収まるのだ。
憐れなる偉大なキュウリよ。
巨大なカタチこそが君にとって自由の証であったのだ。
つづく