一つは、企業にあるデジタル全データをiPadで見せられるようしたい。
二つは、電子カタログをつくりたい。
三つは、顧客に見せたあとログをとりたい。
大きくこの3つに分かれています。
住宅メーカーが床・壁・天井の材料を決めるのにiPadを使いたいと考えていますが、こうしたものは電子カタログに含めて考えています。製品の導入事例を紹介する動画なども電子カタログに含めて考えています。
そして「顧客に見せる」は、次第に失敗の道を歩みます。iPadの本質を理解していないからです。iPadは営業員が使いこなすものです。
iPadを「見せる」に使っても、それはiPad活用の本質ではありません、iPadの本質は顧客の心と、営業プロセスを動かすところにあります。
iPadの本質は、営業第二の脳を営業員が使いこなすところにあります。iPadは営業活動そのものです。
iPad活用の本質は全データをiPadに保存するのではなく、いかに顧客の価値を発見するのか、顧客の納得を得るのかにあります。
見るのは顧客、使うのは営業員。このことを忘れて全データをiBooksの書庫に置くことを企画しても、そのデータは顧客が見たいデータなのでしょうか、営業員はスピーディに取り出せるのでしょうか。
100の資料をiPadに入れても営業員が実際に使うのはたった3つ。これが「使うのは営業」という現実です。使えないデータを書庫に入れても使えないのです。iPadは、常に営業活動と連動しているからです。
私が恐れているのは、iPadは営業に使えないとレッテルを貼って放り投げてしまうことです。そして今のままではその可能性があるのです。見せることだけを考えて動いていますから。誰もがです。
何度もいいますがiPadを制するものは営業活動を制します。営業活動とは突き詰めれば経営そのものです。言い換えればiPadを制するものは経営を制するともいえるのです。
見るのは顧客、顧客が見なければ営業は使わない。iPadは見せる道具ではない。営業第二の脳として顧客の心を動かす、プロセスを動かす道具なのです。使うのは営業。顧客が喜んで見てくれれば営業は喜んで使う。
iPadはまだ誰も理解できていない、驚くべきポテンシャルを秘めたツールなのです。