iPad2のサイズは、顧客との対話をする上では最適なものと思っています。対話とは顧客と営業員の二人で、iPadを挟んで見ると言う意味で使っています。将棋を指すようにと言う意味です。
私はiPadがビジネスで今後どう発展するかは、そのサイズに規定されると思っています。
アップル社がi-Phoneと、iPadの中間サイズを発売してくれば、事情は変わりますが、ビジネスユースでiPad2のサイズを拡大していこうとするなら販売元はいまのうちに戦略をつくっていかなければならないと思います。
iPhoneは、顧客との対話で使うには小さすぎます。細かく入力をするのでも、小さいです。営業員が細かい情報をタッチ入力するためには理想的には両社の中間サイズが欲しいのです。
けれども私はiPad2は顧客との対話に使うべきと考えます。そしてその方法が確立できれば、iPadは俄然、優位性を発揮すると思っています。
いまはiPad揺籃期ですから、そんなことを考えている人はあまりいません。アプリの面白さとか、動画を差し込んだとかそんな情報だけで顧客は集まります。しかしビジネスに本当に使用するために初期に千数百台も導入している企業では、iPadはデスクの引き出しに仕舞われた状態になっているのです。それは顧客との対話にどう使用するかと言う情報を出していないからです。
私は遠く沖合いかなたに泡立っている津波が見えています。いまのまま使わなくなっている実態を無視したままでいるとビジネスユースでのタブレット端末は個人使用に限られてくると。
アップルストアで発売されているビジネス用アプリはほとんどが個人使用のものです。個人使用でしか使われなくなれば、もうiPadのサイズはいらなくなります。大きいサイズの方が見やすいでしょうが、やはり重量や使い回しのよさを考えると、アンドロイドバージョンの小型サイズが人気が出てくると思われるからです。
顧客との対話で使用するには、それなりのノウハウが必要です。そして企業がiPadに求めているのは売上を伸ばすことなのです。それは顧客との対話から始めなめれば実現しないのです。